年寄りの達者春の雪
読み方
としより の たっしゃ はる の ゆき意味
老人がいま元気で丈夫そうに見えても、春に降った雪がすぐ解けて消えるように、その健康は長く続くとは限らないというたとえ。高齢者の体調は急変しやすいので、過信せず用心すべきだという戒め。由来
成立時期は不詳。春の雪が積もっても短時間で解ける自然現象を、年寄りの「達者」、つまり健康で丈夫な状態のはかなさにたとえた日本の俚諺。近世、少なくとも江戸期以降の生活感覚に根ざす言い回しとして伝承されたと考えられる。備考
高齢者の健康を気遣う文脈で使うが、言い方によっては年齢差別的・失礼に響くことがある。本人に直接言うより、配慮や戒めとして用いるのが無難。例文
- 祖父は「まだまだ若い者には負けない」と言うが、年寄りの達者春の雪だから、無理な畑仕事は控えてもらった。
- 退院したばかりの母が旅行に行きたがっている。年寄りの達者春の雪というし、まずは近場にしておこう。
- 父は昨日まで元気だったのに急に寝込んだ。年寄りの達者春の雪とはよく言ったものだ。
- 年寄りの達者春の雪だから、調子がよさそうに見えても定期検診は欠かさないほうがいい。
- 祖母の体調が戻ったからといって安心しきってはいけない。年寄りの達者春の雪で、季節の変わり目は特に注意が必要だ。
類義語
- 老人の達者は当てにならぬ
- 年寄りの冷や水
- 命は風前の灯
- 無常迅速
対義語
- 老いてますます盛ん
- 老当益壮
- かくしゃくとしている