己の欲せざる所は人に施すことなかれ
読み方
おのれ の ほっせざる ところ は ひと に ほどこす こと なかれ意味
自分がしてほしくないと思うことは、他人にもしてはいけないという戒め。相手の立場に立って考え、思いやりと節度をもって行動せよ、という倫理的な教えを表す。由来
中国の古典『論語』に由来する言葉。孔子の弟子が一生行うべき徳を問うた際、孔子が「其れ恕か。己の欲せざる所、人に施すこと勿れ」と答えたとされる。『論語』は孔子の没後、弟子たちによって戦国時代ごろ(紀元前5〜3世紀ごろ)に編まれたと考えられている。備考
儒教の中心概念「恕」を表す有名な教え。やや硬く教訓的な表現で、日常会話より文章・訓話・道徳的文脈で使われやすい。例文
- 冗談のつもりでも、相手が傷つくことはある。己の欲せざる所は人に施すことなかれだ。
- 自分が陰で悪口を言われたくないなら、他人の悪口も言うべきではない。まさに己の欲せざる所は人に施すことなかれである。
- 部下に無理な残業を強いる前に、己の欲せざる所は人に施すことなかれという言葉を思い出してほしい。
- ネット上でも、相手の顔が見えないからこそ己の欲せざる所は人に施すことなかれを心がけたい。
- 友人に約束を破られて腹が立ったなら、自分も同じことをしないようにしよう。己の欲せざる所は人に施すことなかれだ。
類義語
- 思いやり
- 恕
- 人にしてもらいたくないことは人にするな
- 我が身をつねって人の痛さを知れ
- 己をもって人を推す
対義語
- 我田引水
- 身勝手
- 利己主義
- 自分本位
- 人の迷惑顧みず