巧詐は拙誠に如かず
読み方
こうさ は せっせい に しかず意味
どれほど巧みに人を欺いたり取り繕ったりしても、不器用でつたなくても真心のこもった誠実な態度には及ばない、という意味。小手先の策略やうまい言い訳よりも、正直さや誠意こそが人の信頼を得るという教え。由来
中国戦国時代末期の思想書『韓非子』説林上に見える「巧詐不如拙誠」に由来する故事成語。韓非子は紀元前3世紀ごろの法家思想家で、この句は秦西巴らの逸話を通じ、巧みな欺きより拙くても誠実な行いが信頼を得ることを説いたものとされる。備考
硬い表現で、日常会話より文章・スピーチ・ビジネス上の戒めに用いられる。原形の漢文訓読調「如かず」は「及ばない」の意。例文
- プレゼンで欠点を隠そうとするより、正直に課題を話して改善策を示すべきだ。巧詐は拙誠に如かずだよ。
- 彼の説明は口下手だったが、誠意が伝わった。まさに巧詐は拙誠に如かずで、取引先も納得してくれた。
- 謝罪会見で巧妙な言い逃れを重ねるほど信頼を失う。巧詐は拙誠に如かずという言葉を忘れてはいけない。
- 上司に失敗を報告するときは、飾った言葉でごまかすより、事実を率直に伝えよう。巧詐は拙誠に如かずだ。
- 選挙演説で耳ざわりのよい約束ばかり並べても、地道で誠実な政策説明には勝てない。巧詐は拙誠に如かずである。
類義語
- 巧偽は拙誠に如かず
- 正直は一生の宝
- 正直は最善の策
- 誠実に勝るものなし
- 信は万事の本
対義語
- 嘘も方便
- 正直者が馬鹿を見る
- 馬鹿正直
- 方便は時の用