尾を振る犬は打たれず
読み方
お を ふる いぬ は うたれず意味
相手に逆らわず、従順な態度や愛想のよい態度を示す者は、ひどい扱いを受けにくいというたとえ。犬が尾を振って親しみや服従を表すと、人はその犬を打たないことから、処世上は柔らかく接するほうが得な場合があるという意味で使う。由来
犬が尾を振るしぐさが、親愛・服従・敵意のなさを示すものと受け取られ、そうした犬は人に打たれないという日常的な観察から生まれたことわざ。正確な成立年は不詳だが、近世以降の生活感覚に基づく言い回しと考えられる。類形に「尾を振る犬は叩かれず」がある。備考
「従順なら安全」という処世訓だが、文脈によっては「媚びる」「迎合する」という皮肉にもなる。現代ではやや古風な表現。例文
- 厳しい部長にも、彼はいつも笑顔で相談に行く。まさに尾を振る犬は打たれずだ。
- 取引先と衝突しそうになったが、まず相手の意見を立てたので話が丸く収まった。尾を振る犬は打たれずということだ。
- 新人のうちは反発するより、素直に教えを請うほうがよい。尾を振る犬は打たれずで、周囲も助けてくれる。
- 彼女は上司に媚びているわけではないが、礼儀正しく接するので叱られることが少ない。尾を振る犬は打たれずだね。
- 相手が怒っているときほど低姿勢で謝るべきだ。尾を振る犬は打たれずというように、敵意を見せなければ攻撃も弱まる。
類義語
- 尾を振る犬は叩かれず
- 柔よく剛を制す
- 長い物には巻かれろ
- 負けるが勝ち
対義語
- 出る杭は打たれる
- 雉も鳴かずば撃たれまい