尺取虫の屈むのも伸びんがため
読み方
しゃくとりむし の かがむ のも のびん が ため意味
尺取虫が体を縮めて曲げるのは、次に前へ伸びるためであることから、将来大きく発展・成功するためには、一時的に身を低くしたり、不遇や困難を耐え忍んだりすることも必要だという意味。由来
中国の古典『易経』繋辞下に見える「尺蠖之屈、以求信也」に由来する。「尺蠖」は尺取虫のことで、体を屈めてから伸び進む動きに、将来の伸長のための一時的な屈伏をたとえたもの。『易経』の成立は諸説あるが、戦国時代から前漢ごろ(紀元前4〜前2世紀ごろ)に現在の形へ整ったとされる。日本でことわざとして定着した時期は不詳。備考
文語的で格調の高い表現。日常会話よりも訓話・挨拶・文章で使われやすい。「伸びん」は「伸びよう」の意。例文
- 今は下積みの仕事ばかりだが、尺取虫の屈むのも伸びんがためと思って、基礎を徹底的に学んでいる。
- 彼は左遷されたように見えたが、尺取虫の屈むのも伸びんがためで、その後の大きな昇進につなげた。
- 会社が一時的に事業を縮小するのは、尺取虫の屈むのも伸びんがためで、再成長へ向けた準備なのだ。
- 受験に失敗して落ち込んでいた弟に、父は『尺取虫の屈むのも伸びんがためだ』と励ました。
- 資金繰りが苦しい今こそ、尺取虫の屈むのも伸びんがためと考え、無理な拡大を避けるべきだ。
類義語
- 雌伏の時
- 捲土重来を期す
- 臥薪嘗胆
- 忍の一字
- 一時の屈は万世の伸
対義語
- 蛮勇を振るう
- 猪突猛進
- 後先を考えない