小忍ばざれば則ち大謀を乱る
読み方
しょうにんばざれば すなわち たいぼう を みだる意味
小さな怒り・不満・屈辱をこらえられないと、長期的な計画や大きな目的を台無しにしてしまうという戒め。目先の感情に流されず、大局を見て忍耐することの大切さを説く言葉。由来
中国古典『論語』衛霊公篇の「小不忍則乱大謀」に由来する。孔子の言葉として伝わり、『論語』の成立は戦国時代(紀元前5〜前3世紀頃)とされる。日本では漢文訓読を通じて受容され、ことわざとして用いられるようになったが、定着した具体的な時期は不詳。備考
漢文訓読調の硬い表現で、日常会話よりも文章・訓示・ビジネス上の戒めなどで使われる。単なる我慢ではなく、大局観に基づく忍耐をいう。例文
- 昇進を目前にした今、上司のきつい一言に腹を立てて辞めるのは、小忍ばざれば則ち大謀を乱るだ。
- 長期交渉では相手の挑発に乗らないことだ。小忍ばざれば則ち大謀を乱るというように、感情的な反応は大きな損失につながる。
- 研究を完成させたいなら、多少の雑用や批判は今はこらえよう。小忍ばざれば則ち大謀を乱る、というものだ。
- 投資で一時の値下がりに慌てて売れば、小忍ばざれば則ち大謀を乱ることになりかねない。
- 彼は謝罪の場で反論したくなったが、小忍ばざれば則ち大謀を乱ると思い直し、黙って頭を下げた。
類義語
- 短気は損気
- 堪忍は一生の宝
- 負けるが勝ち
- 急いては事を仕損じる
- 大事の前の小事
対義語
- 我慢にも限度がある
- 堪忍袋の緒が切れる
- 一寸の虫にも五分の魂