小人窮すれば斯に濫す
読み方
しょうじん きゅうすれば ここに らんす意味
器量や徳の乏しい人は、困窮して追い詰められると、節度や道理を失い、悪事・乱暴・無作法に走りやすいということ。逆境にあっても品位を保つ君子との対比で、人間の器の小ささを戒める語。由来
中国古典『論語』衛霊公篇の「君子固窮、小人窮斯濫矣」に由来する。孔子の言葉とされ、成立は戦国時代初期ごろ、紀元前5〜4世紀頃。日本には漢籍の受容を通じて伝わり、訓読でことわざ的に用いられるようになった。備考
硬い漢文訓読調の表現で、日常会話ではまれ。相手を「小人」と評する強い非難を含むため、使用場面には注意が必要。例文
- 会社が苦しくなった途端、部下に責任を押しつけるとは、まさに小人窮すれば斯に濫すだ。
- 金に困ったからといって不正に手を出すのは、小人窮すれば斯に濫すというものだ。
- 彼は追い詰められると嘘を重ねる癖があり、小人窮すれば斯に濫すを地で行っている。
- 選挙で劣勢になるや相手を中傷し始めた姿に、小人窮すれば斯に濫すという言葉を思い出した。
- 苦境の時こそ人柄が出る。小人窮すれば斯に濫すと言われないよう、冷静に振る舞いたい。
類義語
- 貧すれば鈍する
- 窮鼠猫を噛む
- 恒産なき者は恒心なし
- 小人窮すれば濫す
対義語
- 君子は窮すれども濫せず
- 衣食足りて礼節を知る
- 窮すれば通ず