小人の過つや必ず文る
読み方
しょうじん の あやまつ や かならず かざる意味
徳や器量の小さい人は、自分の過失を素直に認めず、言い訳をしたり体裁よく取り繕ったりして隠そうとする、という意味。失敗そのものよりも、反省せずごまかす態度を戒める言葉。由来
出典は中国古典『論語』子張篇の「小人之過也必文」。孔子の弟子・子夏の言葉とされる。『論語』は孔子没後に弟子たちが言行をまとめた書で、成立は諸説あるが、おおむね戦国時代(紀元前5〜前3世紀ごろ)とされる。日本には漢籍として古代から伝わった。備考
「小人」は身分の低い人ではなく、徳や見識の乏しい人を指す儒教的表現。「文る」は「飾る」と同義で、過ちを美化・弁解する意。例文
- ミスを指摘されたのに彼は資料のせいにしてばかりで、まさに「小人の過つや必ず文る」だ。
- 失敗したときほど、言い訳を重ねずに謝るべきだ。「小人の過つや必ず文る」と言うだろう。
- 部下の報告ミスを責める前に、自分の確認不足を認めなければ、「小人の過つや必ず文る」と見られてしまう。
- 彼女は誤りをすぐ訂正したので、「小人の過つや必ず文る」とは正反対の態度だった。
- 不祥事の説明で都合の悪い点を隠そうとする姿勢は、「小人の過つや必ず文る」という言葉を思い出させる。
類義語
- 過ちを文る
- 過ちて改めざる是を過ちという
- 過ちを飾る
- 言い訳で取り繕う
対義語
- 過ちては改むるに憚ること勿れ
- 君子は過ちを改む
- 過ちを改むるに善し
- 君子の過ちは日月の食の如し