寺から里へ
読み方
てら から さと へ意味
物事の向きや順序が、本来あるべきものと逆になっていること。ふつうは里の人々が寺へ布施や供物を納めるのに、寺のほうから里へ与えるのは逆である、というたとえ。由来
寺院と檀家・村落の関係に由来する。通常は里の人が寺へ布施や供物を納めるが、それが寺から里へ向かうのは慣習に反することから生まれた。成立時期は不詳だが、近世以前の仏教生活・村落社会を背景に広まった表現と考えられる。備考
やや古風で、日常会話では「逆」「あべこべ」「本末転倒」のほうが一般的。宗教的背景を含むが、現代では比喩として用いられる。例文
- 新人がベテランに仕事の基本を教えるとは、まるで寺から里へだ。
- 先生が生徒に宿題の答えを教えてもらうなんて、寺から里へというものだ。
- 本来は本社が支店を支援するのに、支店が本社を助けているとは寺から里へだね。
- 子どもが親に礼儀作法を説く場面を見て、祖父は寺から里へだと笑った。
- 専門家が素人に初歩的な知識を尋ねるのは、寺から里へと言われても仕方がない。
類義語
- 坊主が檀家に布施
- 本末転倒
- 主客転倒
- あべこべ
- 逆さま
対義語
- 里から寺へ
- 順当
- 当たり前