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寸を屈して尺を伸ぶ

読み方

すんを くっして しゃくを のぶ

意味

目先の小さな損失や不利、屈辱をあえて受け入れ、その代わりに将来の大きな利益や成功を得ること。小さく譲って大きく伸びる、という戦略的な我慢や妥協を表す。

由来

「寸」は短い長さ、「尺」はその十倍の長さを表す単位で、小さいものを曲げたり犠牲にしたりして、大きいものを伸ばすというたとえ。中国古典の「屈寸而伸尺」系の表現に由来するとされるが、日本での成立時期は未詳。源流は戦国時代末〜漢代ごろの中国思想にさかのぼると考えられる。

備考

やや文語的・硬い表現で、日常会話よりも評論、ビジネス、交渉、人生訓などで使われる。「伸ぶ」は古風な言い方。

例文

  • 今回の交渉では少し値引きに応じたが、長期契約を取るためなら寸を屈して尺を伸ぶだ。
  • 上司に反論したい気持ちはあったが、今は寸を屈して尺を伸ぶつもりで黙っていた。
  • 新規参入のために初年度は利益を抑える。まさに寸を屈して尺を伸ぶ戦略だ。
  • 彼は一時的な降格を受け入れたが、海外経験を積むためには寸を屈して尺を伸ぶ判断だった。
  • 目先の面子にこだわらず、寸を屈して尺を伸ぶことができる人ほど大きな成果をつかむ。

類義語

  • 損して得取れ
  • 小の虫を殺して大の虫を助ける
  • 大事の前の小事
  • 肉を切らせて骨を断つ

対義語

  • 小利大損
  • 一文惜しみの百知らず
  • 小利を貪って大利を失う

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