富貴天に在り
読み方
ふうき てん に あり意味
財産を得て身分や地位が高くなるかどうかは、人の力だけで決められるものではなく、天命・運命によって定まっているという意味。努力を否定するというより、栄達や成功には人知を超えた巡り合わせがある、という諦観を含む。由来
中国の古典『論語』顔淵篇の「死生有命、富貴在天」に由来する。成立は孔子の没後、弟子たちによって編まれたとされ、一般に戦国時代前期ごろ(紀元前5〜4世紀ごろ)と考えられる。日本では漢文訓読により「富貴天に在り」と読まれ、ことわざとして用いられるようになった。備考
漢文調でやや硬い表現。日常会話より、文章・訓話・人生観を述べる場面に向く。運命論的に響くため、努力を軽んじる文脈では注意。例文
- 出世を逃して悔しいが、富貴天に在りと思って次の仕事に励むことにした。
- どれほど商才があっても、時代の流れには逆らえない。まさに富貴天に在りだ。
- 彼は大富豪になっても、富貴天に在りと言って驕ることがなかった。
- 試験にも就職にも運不運はある。富貴天に在りとはいえ、準備だけは怠ってはいけない。
- 祖父は、財産を追い求めすぎるな、富貴天に在りだ、とよく諭してくれた。
類義語
- 死生有命、富貴在天
- 命は天にあり
- 運は天にあり
- 人間万事塞翁が馬
対義語
- 天は自ら助くる者を助く
- 蒔かぬ種は生えぬ
- 努力に勝る天才なし