富貴は浮雲の如し
読み方
ふうき は ふうん の ごとし意味
財産や高い地位、名誉は、空に浮かぶ雲のように移ろいやすく、執着するほど確かなものではないという意味。特に、道義に反して得た富や地位は自分にとって価値がなく、はかないものだという戒めとして用いられる。由来
出典は中国の古典『論語』述而篇。孔子が「不義にして富み且つ貴きは、我に於いて浮雲の如し」と述べた言葉に基づく。成立は孔子没後に弟子たちが言行を編んだ戦国時代頃、紀元前5〜前4世紀頃とされる。日本では漢籍の受容を通じて成句・ことわざとして広まった。備考
漢文由来でやや硬い表現。日常会話より、文章・スピーチ・人生訓で使われる。「富貴浮雲」という四字熟語形でもよく見られる。例文
- 彼は出世競争に敗れても、「富貴は浮雲の如し」と言って淡々としていた。
- 不正な取引で大金を得ても、富貴は浮雲の如しで、心の平安までは買えない。
- 祖父はいつも、地位や名誉に執着するな、富貴は浮雲の如しだと教えてくれた。
- 会社が急成長しても、富貴は浮雲の如しと考え、彼女は堅実な経営を続けた。
- 世間の評価に一喜一憂するより、富貴は浮雲の如しと心得て、自分の道を進みたい。
類義語
- 富貴浮雲
- 栄枯盛衰
- 盛者必衰
- 槿花一日の栄
- 人生朝露の如し
対義語
- 富貴にして驕る
- 富貴を重んずる
- 名利を追う