家貧しくして良妻を思う
読み方
いえ まずしくして りょうさい を おもう意味
家が貧しくなって生活が苦しくなると、家計を支え、苦労をともにしてくれるよい妻のありがたさが身にしみて分かるということ。転じて、困難な状況になって初めて、有能で誠実な人の価値に気づくという意味。由来
中国の歴史書『史記』に見える「家貧則思良妻、国乱則思良相」に由来するとされる。『史記』は前漢の司馬遷が紀元前1世紀ごろ、概ね紀元前91年前後までに成立させた書物。家庭が貧しければよい妻を思い、国が乱れればよい宰相を思う、という対句から来ている。備考
古風で漢文調の表現。現代では妻に限定せず、有能な支援者の価値を困難時に悟る意味で使えるが、性別役割を前提にした表現と受け取られる場合もある。例文
- 会社が資金難に陥って初めて、地味に経理を支えていた彼女の力に気づいた。まさに家貧しくして良妻を思うだ。
- 病気で働けなくなったとき、妻が家計も子育ても支えてくれ、家貧しくして良妻を思うという言葉を実感した。
- 平穏な時には目立たなかったベテラン社員の判断力が、危機の中で光った。家貧しくして良妻を思うとはこのことだ。
- 店の売り上げが落ちてから、無駄を減らしてくれていた妻のありがたさが分かった。家貧しくして良妻を思うというものだ。
- トラブルが起きて初めて、普段から準備を整えていた担当者の価値が分かる。家貧しくして良妻を思うのは、家庭だけの話ではない。
類義語
- 国乱れて良相を思う
- 家貧しくして孝子顕る
- 艱難汝を玉にす
- 困って初めて人の真価を知る
対義語
- 治に居て乱を忘れず
- 備えあれば憂いなし