家和して万事成る
読み方
いえ わして ばんじ なる意味
家庭内が仲よくまとまり、家族が互いに協力していれば、仕事や暮らしなどあらゆる物事がうまく運ぶという意味。物事を成し遂げるには、まず身近な人間関係、特に家族の和を保つことが大切だという教え。由来
中国の俗諺・成句「家和万事成」に由来するとされる。儒教的な家族観、すなわち家の調和を社会秩序の基礎と見る考えを背景に広まった言葉である。日本での初出や成立年代は不詳だが、漢文訓読調の形で近世から近代以降にことわざとして用いられるようになったと考えられる。備考
家庭の和を重んじる教訓として、結婚式・新年の挨拶・家訓などで用いられる。やや古風で漢文調の響きがある。現代では家族以外の組織にも比喩的に使える。例文
- 父と母がよく話し合うようになってから、店の経営も安定してきた。まさに家和して万事成るだ。
- 家族の意見がばらばらでは、引っ越しの準備も進まない。家和して万事成るというように、まずは皆で気持ちを合わせよう。
- 祖母は正月になると、家和して万事成るだから兄弟げんかはやめなさいとよく言っていた。
- 新しい事業を始める前に、妻や子どもと十分に相談した。家和して万事成るで、家庭の理解があってこそ挑戦できる。
- 相続の問題で親族が争っていては何も解決しない。家和して万事成るの精神で、冷静に話し合うべきだ。
類義語
- 和を以て貴しとなす
- 一家和楽
- 夫婦和合
- 家内安全
- 和気藹々
対義語
- 内輪揉めは破滅のもと
- 内憂外患
- 家乱れて万事休す