家を道端に作れば三年成らず
読み方
いえ を みちばた に つくれば さんねん ならず意味
物事を進めるとき、関係のない人まで含めて多くの人の意見を聞きすぎると、意見がまとまらず、いつまでも完成しないというたとえ。人の助言に振り回されず、自分で判断して決めることの大切さをいう。由来
中国の古典に由来する成句「作舎道辺、三年不成」に基づく。道端に家を建てようとすると通行人が次々に口出しし、三年たっても完成しないという意。類似表現は『詩経』にも見え、定型句としては『後漢書』曹褒伝に「諺言作舍道邊三年不成」とある。『後漢書』は5世紀成立。日本でことわざとして定着した正確な時期は不明。備考
古風でやや硬い表現。日常会話では同趣旨の「船頭多くして船山に上る」のほうがよく使われる。助言そのものを否定するより、聞きすぎへの戒めとして用いる。例文
- 新商品の名前を全社員に投票させたら意見が割れすぎて決まらない。家を道端に作れば三年成らずだね。
- 彼は親戚や友人の助言を全部聞こうとして、結局どの家を買うか決められなかった。まさに家を道端に作れば三年成らずだ。
- 企画書はまず責任者が方針を決めるべきだ。最初から全員の顔色をうかがうと、家を道端に作れば三年成らずになる。
- 店の内装を決めるのに常連客の意見まで取り入れ始めたため、改装工事が一向に進まない。家を道端に作れば三年成らずとはこのことだ。
- もちろん助言は大切だが、聞く相手を選ばないと家を道端に作れば三年成らずで、計画そのものが止まってしまう。
類義語
- 船頭多くして船山に上る
- 下手の考え休むに似たり
- 作舎道辺三年成らず
- 道端に家を建てれば三年成らず
対義語
- 三人寄れば文殊の知恵
- 衆知を集める
- 相談は成功のもと