家は漏らぬほど食事は飢えぬほど
読み方
いえ は もらぬ ほど しょくじ は うえぬ ほど意味
住まいは雨露をしのげればよく、食事は飢えない程度で足りるという意味。人が生きるうえで本当に必要なものは多くなく、ぜいたくや見栄を求めず、身の丈に合った簡素な暮らしに満足することの大切さを説くことわざ。由来
千利休の教えを伝える茶書『南方録』に見える「家は漏らぬ程、食事は飢えぬ程にて足る事也」に由来するとされる。利休は安土桃山時代(16世紀後半)の茶人だが、『南方録』の成立は江戸時代前期の元禄3年(1690年)頃とされ、伝承の正確な成立年は不明。備考
茶道の「わび」の精神と結びつけて語られることが多い。日常会話ではやや古風で、文章・講話・人生訓で用いられやすい。例文
- 高級マンションに憧れる気持ちはあるが、家は漏らぬほど食事は飢えぬほどと思えば、今の暮らしで十分幸せだ。
- 老後の生活設計では、家は漏らぬほど食事は飢えぬほどを基本にして、無理な投資やぜいたくを避けることにした。
- 彼は成功しても派手な暮らしをせず、家は漏らぬほど食事は飢えぬほどという考えを大切にしている。
- 新生活を始める娘に、母は「家は漏らぬほど食事は飢えぬほどでいいのよ。見栄を張らないで」と助言した。
- 収入が減って不安だったが、家は漏らぬほど食事は飢えぬほどと考えると、必要以上に焦らずに済んだ。
類義語
- 足るを知る
- 足るを知る者は富む
- 起きて半畳寝て一畳
- 吾唯足知
- 分相応を知る
対義語
- 欲に限りなし
- 欲の熊鷹股裂くる
- 隴を得て蜀を望む
- 足ることを知らず
- 貪欲に飽くなし