家は一代名は末代
読み方
いえ は いちだい な は まつだい意味
家や財産、地位は一代限りで失われることがあるが、人の名誉や評判は死後も長く後世に残るという意味。目先の利益や財産よりも、恥ずかしくない生き方やよい名を残すことを重んじよ、という戒めとして用いられる。由来
成立時期・作者は不詳。家産や屋敷は一代で盛衰しても、善名・悪名は子孫や後世に残るという、家名や名誉を重んじた日本の社会観から生まれたことわざとされる。少なくとも江戸時代には同趣旨の教訓として広く用いられたと考えられる。備考
「名」は名前そのものより名誉・評判の意。よい名にも悪名にも使えるため、文脈で評価が変わる。やや古風で教訓的な表現。例文
- 不正で財を成しても、家は一代名は末代だから、子どもたちに恥を残すだけだ。
- 祖父は、寄付をするときいつも「家は一代名は末代」と言って、地域への恩返しを大切にしていた。
- 目先の利益に飛びつくより、家は一代名は末代と考えて、誠実な商売を続けたい。
- あの政治家の失言は、家は一代名は末代という言葉どおり、長く語り継がれるだろう。
- 会社を継ぐ息子に、父は「家は一代名は末代、信用だけは失うな」と言い聞かせた。
類義語
- 虎は死して皮を留め人は死して名を残す
- 人は死して名を留む
- 名は後世に残る
- 名こそ惜しけれ
対義語
- 名を捨てて実を取る
- 名より実
- 花より団子