安に居て危を思う
読み方
あん に いて き を おもう意味
平穏で安全な状況にいるときにも、将来起こりうる危険や災難を忘れず、あらかじめ備えておくべきだという教え。順調な時ほど油断せず、危機管理を怠らない姿勢を表す。由来
中国の古典『春秋左氏伝』襄公十一年の「居安思危、思則有備、有備無患」に由来する。春秋時代の出来事を記した書で、成立は戦国時代、紀元前4世紀ごろとされる。日本では漢文訓読により「安きに居て危うきを思う」とも読まれた。備考
やや漢文調で硬い表現。日常会話では「備えあれば憂いなし」「油断するな」と言い換えることが多い。ビジネスや防災の文脈で使いやすい。例文
- 業績が好調な今こそ、安に居て危を思う姿勢で次の不況に備えるべきだ。
- 災害が少ない地域だからといって安心せず、安に居て危を思い、防災用品をそろえておいた。
- 彼は成功した後も安に居て危を思う人で、常に最悪の事態を想定して計画を立てる。
- 平和な時代ほど安に居て危を思い、社会の脆弱な部分を見直す必要がある。
- 貯金を始めたのは、父から「安に居て危を思え」と教えられたからだ。
類義語
- 安きに居て危うきを思う
- 居安思危
- 備えあれば憂いなし
- 有備無患
- 転ばぬ先の杖
- 治に居て乱を忘れず
- 用心に怪我なし
対義語
- 喉元過ぎれば熱さを忘れる
- 治に居て乱を忘る
- 油断大敵の逆