孝行のしたい時分に親はなし
読み方
こうこう の したい じぶん に おや は なし意味
親に孝行したい、恩返しをしたいと思う年齢や状況になったころには、すでに親が亡くなっていて孝行できないことが多い、という意味。親が元気なうちに大切にし、後悔しないよう孝行すべきだという戒め。由来
正確な初出は不詳。江戸時代(17〜19世紀)には同趣旨の俗諺・川柳として広まり、いろはかるたなどを通じて一般化したとされる。「時分」は「時期・ころ」、「なし」は「いない」の意。中国由来の「子養わんと欲すれども親待たず」とも関連が深い。備考
「なし」は古風な表現で、ことわざとしては定型的。親を亡くした直後の相手に直接言うと責める響きになりやすいので配慮が必要。例文
- 仕事を理由に帰省を先延ばしにしていたが、母を亡くして「孝行のしたい時分に親はなし」だと痛感した。
- 父が元気なうちに温泉旅行へ連れていこう。孝行のしたい時分に親はなしというからね。
- 友人の後悔を聞いて、孝行のしたい時分に親はなしという言葉が急に身にしみた。
- 忙しくても週に一度は実家に電話している。孝行のしたい時分に親はなしになりたくないからだ。
- 祖母の葬儀で、叔父は「もっと会いに来ればよかった。孝行のしたい時分に親はなしだ」と涙ぐんでいた。
類義語
- 親孝行したいときに親はなし
- 石に布団は着せられず
- 風樹の嘆
- 子養わんと欲すれども親待たず