好きには身をやつす
読み方
すき には み を やつす意味
好きなことや恋しい相手のためなら、身なりや生活、時には健康や財産まで犠牲にして熱中してしまうということ。人は本当に好きなものには理屈を超えて入れ込み、苦労や損失をいとわないという意味で使う。由来
「身をやつす」は、身なりを粗末にする、やせ衰える、また恋や物事に深く心を奪われる意をもつ古い表現。平安時代の文学にも「やつす」は身を変える・みすぼらしくする意味で見られ、ことわざとしての成立時期は不詳だが、近世以降のことわざ集などで広く用いられたと考えられる。備考
強い熱中をやや皮肉・戒めの調子で言うことが多い。恋愛、趣味、道楽などに使い、仕事への健全な努力を褒める場合は「好きこそ物の上手なれ」の方が自然。例文
- 彼は釣りが好きには身をやつすで、休日も給料もほとんど道具と遠征に使っている。
- アイドルの追っかけに夢中な姉を見て、母は「好きには身をやつすとはこのことね」と苦笑した。
- 研究が好きには身をやつすで、教授は寝食を忘れて実験室にこもっている。
- 骨董集めもほどほどにしないと、好きには身をやつすで家計まで傾いてしまうよ。
- 恋人に会うためなら長距離移動も平気だという彼女は、まさに好きには身をやつすタイプだ。
類義語
- 好きこそ物の上手なれ
- 惚れて通えば千里も一里
- 寝食を忘れる
- 道楽は身を食う
対義語
- 嫌いなことには身が入らない
- 無関心は力にならず