奇貨居くべし
読み方
きか おく べし意味
珍しく価値のある機会や人物は、将来大きな利益を生む可能性があるので、逃さず手に入れたり利用したりすべきだという意味。特に、今は目立たなくても後に有望になりそうなものへ投資する判断をいう。由来
中国前漢の司馬遷『史記』呂不韋列伝に見える「此奇貨可居」に由来する。紀元前3世紀の戦国時代、商人の呂不韋が趙で人質となっていた秦の公子・子楚を「奇貨」と見て援助し、後に大きな権勢を得た故事による。『史記』の成立は紀元前1世紀ごろ。備考
「奇貨」は珍しく価値ある品の意。人や事業機会を投資対象のように見る語感があり、文語的で硬い表現。日常会話より評論・ビジネス文脈で使われやすい。例文
- まだ無名の若手研究者だが、発想が抜群なので、奇貨居くべしと考えて共同研究を申し込んだ。
- この土地は今は不便に見えるが、新駅の計画を聞けば奇貨居くべしで、早めに押さえておきたい。
- 社長は新しい技術に将来性を見いだし、奇貨居くべしと判断して出資を決めた。
- 彼の語学力と交渉力は海外展開に必要だ。奇貨居くべしで、他社に取られる前に採用しよう。
- 不況の時こそ優良な人材が市場に出ることがある。奇貨居くべしと思って採用活動を強化した。
類義語
- 好機逸すべからず
- 千載一遇
- 善は急げ
- 思い立ったが吉日
- 鉄は熱いうちに打て
対義語
- 君子危うきに近寄らず
- 石橋を叩いて渡る
- 急いては事を仕損じる