天網恢恢疎にして漏らさず
読み方
てんもう かいかい そ に して もらさず意味
天が張りめぐらした網は一見広く粗いように見えるが、悪人や悪事を決して取り逃がさないという意味。悪い行いは一時は隠せても、やがて必ず明るみに出て相応の報いを受ける、という戒めとして使われる。由来
中国の古典『老子』第七十三章の「天網恢恢、疎而不失」に由来する。『老子』は戦国時代ごろ、紀元前4〜3世紀頃に成立したとされるが詳細は不明。原文の「不失」が、日本では「漏らさず」として広く定着した。備考
硬い表現で、日常会話より文章・報道・演説などで使われやすい。「疎」は「あらい」の意。「恢恢」は広大なさま。道徳的・宗教的な響きを伴う。例文
- どれほど巧妙に証拠を隠しても、天網恢恢疎にして漏らさずで、彼の不正は監査で発覚した。
- 長年だれにも知られないと思っていた詐欺事件が明るみに出たとき、皆は天網恢恢疎にして漏らさずだと口にした。
- 小さな嘘のつもりでも、天網恢恢疎にして漏らさずというように、いつか自分に返ってくるものだ。
- 犯人は海外へ逃げたが、十年後に逮捕された。まさに天網恢恢疎にして漏らさずである。
- 企業ぐるみの隠蔽も、内部告発によって露見した。天網恢恢疎にして漏らさずとはこのことだ。
類義語
- 因果応報
- 悪因悪果
- 自業自得
- 天罰覿面
- お天道様はお見通し
対義語
- 憎まれっ子世に憚る
- 正直者が馬鹿を見る