天狗の飛び損ない
読み方
てんぐ の とびそこない意味
空を飛ぶのが得意な天狗でさえ飛び損なうことがある、という意から、どんな名人・達人でも時には失敗することのたとえ。また、自信のあることほど油断して失敗する場合にもいう。由来
成立時期は未詳。天狗は中世以降の説話・民間信仰で、山に住み空を飛ぶ超自然的存在とされた。その飛行の達者な天狗でさえ飛び損なう、という滑稽な発想から生まれたことわざ。近世、江戸時代ごろには同趣旨のたとえとして広まったと考えられる。備考
「天狗」は得意になって威張る人の意味もあるが、この句では主に「空を飛ぶ名人」の象徴。やや古風で、日常会話では類句の「河童の川流れ」の方が一般的。例文
- ベテランの職人が寸法を間違えるとは、まさに天狗の飛び損ないだ。
- 全国大会の優勝候補が初戦で敗れるなんて、天狗の飛び損ないというほかない。
- 暗算が得意な彼が簡単な足し算を間違えて、皆に天狗の飛び損ないだと笑われた。
- 慣れた道だからと確認を怠ったら迷ってしまい、天狗の飛び損ないを実感した。
- 名投手でも失投はある。天狗の飛び損ないだから、必要以上に落ち込むことはない。
類義語
- 河童の川流れ
- 猿も木から落ちる
- 弘法にも筆の誤り
- 上手の手から水が漏る
- 千慮の一失
対義語
- 名人に失敗なし
- 百発百中