天は高きに照らさず卑きに照らす
読み方
てん は たかき に てらさず ひくき に てらす意味
天は地位や身分の高い者を特別に恵むのではなく、むしろ低い立場の者、弱い者、へりくだった者にも光を当てるということ。権勢を誇る者を戒め、謙虚さや弱者への配慮を尊ぶ教え。由来
中国古典の天道思想に基づく漢文訓読調のことわざとされる。原典・初出年は明確でなく不詳だが、「天は高い者を助けず、低い者を照らす」という趣旨の教訓句として、日本では江戸期以降の教訓書・俚諺集などで広まったと考えられる。備考
文語的で古風な表現。「卑き」は道徳的に卑しいというより、身分・立場・位置が低い意。現代会話では引用・格言調で使う。例文
- 社長になっても彼が現場の声を大切にするのは、天は高きに照らさず卑きに照らすという考えを持っているからだ。
- 有名企業の案ではなく、地方の小さな会社の提案が採用されたと聞き、天は高きに照らさず卑きに照らすとはこのことだと思った。
- 成功して威張る者より、黙々と努力する者に道が開ける。天は高きに照らさず卑きに照らすものだ。
- 先生は成績上位の生徒だけでなく、つまずいている生徒にも丁寧に声をかけ、天は高きに照らさず卑きに照らすを実践していた。
- 華やかな候補者を抑えて、地域に尽くしてきた無名の人が選ばれたのは、まさに天は高きに照らさず卑きに照らすという結果だった。
類義語
- 皇天親無し惟徳を是輔く
- 天道は善に福し淫に禍す
- 実るほど頭を垂れる稲穂かな
- 驕る平家は久しからず
対義語
- 弱肉強食
- 強い者勝ち
- 勝てば官軍
- 力こそ正義