天に眼あり
読み方
てん に まなこ あり意味
人が見ていない所で行った悪事や不正も、天はすべて見通しており、いずれ必ず明るみに出たり報いを受けたりするという意味。良心や道徳的な戒めとして、隠れて悪いことをしてはいけないと諭すときに用いられる。由来
「天」を人間の善悪を見通す超越的な存在とする、中国古来の天思想に基づく表現。特定の原典や成立年は不詳だが、日本でも近世以前から「天に眼」「天に眼あり」の形で、悪事を戒める言い方として用いられてきた。備考
やや古風で教訓的な表現。「眼」は「まなこ」と読むのが慣用的。日常会話では「お天道様が見ている」の方が柔らかい。例文
- 誰も見ていないと思って備品を持ち帰ったらしいが、天に眼ありで、監視カメラの映像からすぐに発覚した。
- 試験でこっそりカンニングをしても、天に眼ありというものだ。必ずどこかでつじつまが合わなくなる。
- 彼は帳簿をごまかし続けていたが、天に眼あり、税務調査で不正がすべて明らかになった。
- 落とし物の財布から現金を抜き取ろうとした友人に、私は「天に眼ありだよ」と言って止めた。
- 天に眼ありと思えば、たとえ誰にも見られていなくても、恥ずかしい行いはできない。
類義語
- 天網恢恢疎にして漏らさず
- 天知る地知る我知る人知る
- お天道様が見ている
- 悪事千里を走る
- 天罰覿面
対義語
- 闇に紛れる
- 見つからなければ罪ではない