天が下の宝は一人を富ませず
読み方
あめがした の たから は ひとり を とませず意味
世の中の財宝や富は、特定の一人だけを豊かにするために存在するものではなく、多くの人の間を巡り、共有・分配されるべきものだという意味。富は独占できず、いずれ人から人へ移っていくという戒めにも用いられる。由来
「天が下」は「天下・この世全体」を表す古語。出典や成立年は未詳だが、近世以前からのことわざとして伝わる表現で、世の富は一人に独占されるものではないという考えを示す。江戸時代の通俗的な金銭観にも通じる。備考
古風で文語的な響きが強く、日常会話ではあまり使われない。現代では「金は天下の回り物」のほうが一般的。例文
- 一代で巨万の富を築いても、天が下の宝は一人を富ませず、やがて社会に還元する時が来る。
- 社長は利益を社員にも分配し、「天が下の宝は一人を富ませず」と語った。
- 資源を一部の国だけが抱え込むのはよくない。天が下の宝は一人を富ませずというものだ。
- 彼は相続した土地を地域のために寄付した。まさに天が下の宝は一人を富ませずだ。
- 商売で得た金を独り占めしようとする息子に、父は天が下の宝は一人を富ませずと諭した。
類義語
- 金は天下の回り物
- 富は屋を潤し徳は身を潤す
- 財は天下の財
- 宝は世に回る
対義語
- 富は一人に集まる
- 金は金持ちに集まる