大水に飲み水なし
読み方
おおみず に のみみず なし意味
周囲に物が大量にあるように見えても、実際に必要な形では役に立たず、肝心なものが手に入らないことのたとえ。洪水で水はあふれていても、泥や汚れが混じって飲める水がない状況からいう。由来
「大水」は洪水や大量の水のこと。洪水の際、あたり一面が水で満たされても、その水は泥・汚物・塩分などで汚れ、飲用に適さないという生活上の経験から生まれた俗諺。成立年代は不詳だが、近世以降に民間で用いられてきた表現と考えられる。備考
水害の比喩を用いるため、災害直後など相手の感情に配慮すべき場面では避けるのが無難。物量はあるが実用性がない状況に使う。例文
- 資料は山ほどあるのに、肝心の最新データが見つからないとは、まさに大水に飲み水なしだ。
- 都会には店が多いが、深夜に必要な薬だけは手に入らず、大水に飲み水なしの気分だった。
- 人員は多い部署なのに専門知識を持つ人がいないので、大水に飲み水なしと言わざるを得ない。
- 旅行先で現金は使える場所が少なく、カード端末も故障していて、大水に飲み水なしの状態になった。
- 情報があふれる時代ほど、信頼できる情報を探すのは難しく、大水に飲み水なしになりがちだ。
類義語
- 宝の持ち腐れ
- 有っても無きがごとし
- 水の中にいて渇きを叫ぶ
対義語
- 渡りに船
- 旱天の慈雨
- 備えあれば憂いなし