大器は小用に堪えず
読み方
たいき は しょうよう に たえず意味
大きな才能や器量をもつ人物は、つまらない小さな仕事や細かな用事には向かず、その真価を発揮しにくいという意味。単に「能力がない」というより、人物の規模に見合わない役割を与えると力を生かせない、という趣旨で使われる。由来
中国の漢籍に由来する成句とされ、『後漢書』辺譲伝に見える「大器之不宜小用」系統の表現がもととされる。『後漢書』は南朝宋の范曄が5世紀ごろに編纂した史書で、日本では漢文訓読を通じて「大器は小用に堪えず」という形で定着した。備考
人材評価や配置の文脈で使われやすい。相手をほめる表現にもなるが、小さな仕事を軽視しているように響く場合があるため注意。例文
- 彼に書類整理だけを任せるのは惜しい。大器は小用に堪えずで、新規事業を任せるべきだ。
- 細かな調整は苦手でも、全体の構想力は抜群だ。まさに大器は小用に堪えずというタイプだ。
- 優秀な研究者を雑務ばかりに使っていては、大器は小用に堪えずで才能をつぶしてしまう。
- あの新人は日常業務では目立たないが、危機対応で大きな力を見せた。大器は小用に堪えずとはこのことだ。
- 社長は彼を地方の小さな係に置くより、本社の改革担当にした。大器は小用に堪えずと判断したのだ。
類義語
- 大器小用
- 大材小用
- 牛刀をもって鶏を割く
- 驥をして塩車に服せしむ
対義語
- 大は小を兼ねる