多芸は無芸
読み方
たげい は むげい意味
いろいろな芸事や技能を身につけていても、どれも中途半端で一つとして深く優れたものがなければ、結局は何の芸もないのと同じだという意味。多方面に手を広げすぎることへの戒めとして使われる。由来
成立年や初出は不明。古くから日本で使われる成句で、特に近世(江戸時代ごろ)以降、茶・俳諧・音曲・武芸など多様な「芸」をたしなむ文化の中で、数多くの芸に手を出しても一つを極めなければ評価されにくいという戒めとして定着したと考えられる。備考
人を評するときはやや辛口で失礼に聞こえることがある。自戒や助言として使うのが無難。現代では「幅広い経験」を否定しすぎない配慮も必要。例文
- 彼は楽器も絵もスポーツもできるが、どれも大会で勝てるほどではなく、多芸は無芸と言われてしまった。
- 資格を次々に取るのもよいが、仕事で生かせなければ多芸は無芸になりかねない。
- 趣味を増やす前に、まず一つを深めよう。多芸は無芸というだろう。
- 彼女は多芸は無芸にならないよう、得意な書道だけは毎日練習している。
- 新入社員研修でいろいろ学んだが、専門性を持たないと多芸は無芸になってしまう。
類義語
- 器用貧乏
- 多能は無能
- 何でも屋は何にも屋
- 広く浅く
対義語
- 一芸は道に通ずる
- 一芸に秀でる
- 一意専心
- 専心一意