多々益々弁ず
読み方
たた ますます べんず意味
数や量が多ければ多いほど、かえってうまく処理できる、または能力を十分に発揮できるという意味。特に、仕事・人員・物事の規模が大きくなるほど腕前を示せる人についていう。単に「多ければよい」という意味で使われることもある。由来
中国前漢の歴史書『史記』淮陰侯列伝に見える韓信の故事に由来する。高祖劉邦が「自分はどれほどの兵を率いられるか」と問うたのに対し、韓信は「陛下は十万ほど、私は多ければ多いほどよい」と答えたという話から。成立は紀元前1世紀ごろ。備考
中国故事に基づく硬い表現で、日常会話ではやや古風。単なる「量が多いほどよい」より、能力のある人が大規模な物事を巧みに処理する文脈で使う。例文
- 彼は大規模案件になるほど力を発揮する。まさに多々益々弁ずというタイプの管理者だ。
- 経験豊富な料理長は、注文が百人分に増えても慌てない。多々益々弁ずで、厨房を見事に回している。
- このプロジェクトリーダーは人数が増えるほど調整がうまくなるから、多々益々弁ずと言える。
- 資料の量が多いほど分析の精度を上げられる彼女には、多々益々弁ずという言葉がぴったりだ。
- 中小の会議では目立たないが、大規模イベントの運営では多々益々弁ずで、彼の手腕が際立つ。
類義語
- 多々益々善し
- 多ければ多いほどよい
- 多多益善
- 多ければ多いほど巧みにさばける
対義語
- 少数精鋭
- 過ぎたるは猶及ばざるが如し