売り家と唐様で書く三代目
読み方
うりいえ と からよう で かく さんだいめ意味
初代が苦労して築いた財産も、三代目になると生まれながらの裕福さに慣れて道楽や見栄に走り、ついには家を売るほど没落してしまう、という意味。富や家業を受け継ぐことの難しさ、放漫な暮らしへの戒めを表す。由来
江戸時代の川柳に由来する句とされる。「唐様」は中国風のしゃれた書体・書風のこと。家を売る羽目になった三代目が、売り家の札だけは教養人気取りで唐様に美しく書く、という皮肉を詠んだもの。正確な成立年は不詳だが、江戸中期以降に広まったと考えられる。備考
「唐様」は現代ではなじみが薄い語。三代目個人への悪口としても使えるため、実在の相手に言うと失礼になりやすい。比喩的・教訓的に用いるのが一般的。例文
- 祖父が一代で築いた会社なのに、孫が派手な投資を重ねて倒産させた。まさに売り家と唐様で書く三代目だ。
- 老舗旅館の跡取りは伝統を学ばず、内装だけ豪華にして客足を失った。売り家と唐様で書く三代目にならないか心配だ。
- 父は息子に、財産を受け継ぐだけではだめだ、売り家と唐様で書く三代目という言葉を忘れるな、と諭した。
- 彼は家業の経営が傾いているのに、肩書きや趣味の書道ばかり自慢している。売り家と唐様で書く三代目とはこのことだ。
- 創業家の三代目が放漫経営で本社ビルを手放したニュースを見て、売り家と唐様で書く三代目ということわざを思い出した。
類義語
- 長者三代続かず
- 富は三代続かず
- 親苦子楽孫乞食
- 三代目が身上を潰す
- 初代苦労し二代守り三代潰す
対義語
- 三代続けば末代続く
- 創業守成