墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよ
読み方
すみ は がき に すらせ ふで は おに に もたせよ意味
墨をする時は、子どもにさせるように力を入れず、ゆっくり軽くするのがよく、筆を使う時は鬼が持つように力強く勢いよく運ぶのがよい、という書道の心得。転じて、準備や下ごしらえは丁寧に、本番では大胆に力を発揮せよという意味でも用いられる。由来
成立年は不明。書道で硯に向かって墨を磨る作業と、筆を持って字を書く作業の理想的な力加減をたとえた言い方に由来する。「餓鬼」は幼い子ども、「鬼」は強い力の象徴で、近世以前からの書道の口伝・教訓として広まったと考えられるが、確かな初出年代は未詳。備考
主に書道で使う古風なことわざ。「餓鬼」はここでは子どもの意だが、現代では侮蔑的に響くため、日常で人に向けて使う際は注意が必要。例文
- 先生は「墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよ」と言い、墨を力任せに磨らないよう注意した。
- 書き初めの前に祖父が、墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよと教えてくれた。
- 彼の字に勢いがないのを見て、師範は「筆はもっと強く。墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよだ」と助言した。
- 新人が硯を押しつけるように墨を磨っていたので、先輩は墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよということわざを引き合いに出した。
- 企画の準備は慎重に進め、発表では大胆に話すべきだという意味で、彼女は墨は餓鬼に磨らせ筆は鬼に持たせよを引用した。
類義語
- 墨は軽く磨り筆は強く運べ
- 墨は静かに磨り筆は勢いよく使え