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垣堅くして犬入らず

読み方

かき かたくして いぬ いらず

意味

垣根がしっかりしていれば犬が入り込めないように、家庭・組織・身の守りがきちんとして隙がなければ、外部の者につけ込まれたり乱されたりしないというたとえ。古くは、女性が身持ちを堅くすれば誘惑を受けにくい、という意味でも用いられた。

由来

中国古典に見える「垣牆不固、犬豕入焉」(垣や壁が堅固でなければ犬や豚が入り込む)という発想に由来するとされる。とくに前漢末、紀元前1世紀ごろに劉向が編んだ『列女伝』系の表現との関連が指摘される。日本で現在の「垣堅くして犬入らず」という形になった正確な時期は不詳だが、近世、すなわち江戸時代ごろには訓読調のことわざとして受容・定着したと考えられる。

備考

古い用法には女性の貞操を一方的に求める価値観が含まれるため、現代では防犯・組織管理など一般的な「隙を作らない」意味で使うのが無難。

例文

  • 地域の見回りと施錠を徹底してから空き巣が減り、まさに垣堅くして犬入らずだ。
  • 個人情報の管理を厳しくしておけば、垣堅くして犬入らずで、悪質な勧誘に利用されにくい。
  • 彼女は不用意な誘いをきっぱり断るので、垣堅くして犬入らずという言葉がよく当てはまる。
  • 社内システムの権限を細かく分けた結果、垣堅くして犬入らずで不正アクセスを防げた。
  • 家庭内で金銭のルールを明確にしておくことも、垣堅くして犬入らずの一つの備えである。

類義語

  • 備えあれば憂いなし
  • 用心に怪我なし
  • 戸締まりに盗人なし
  • 身持ちが堅い
  • 隙を見せない

対義語

  • 脇が甘い
  • 隙だらけ
  • ガードが甘い
  • 油断してつけ込まれる

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