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坊主に櫛

読み方

ぼうず に くし

意味

髪を剃った坊主には櫛が不要であることから、相手や状況にとってまったく役に立たない物、必要のない物を与えることのたとえ。価値の有無よりも「使い道がない」「不必要である」という点に重点がある。

由来

坊主(僧侶)は剃髪して髪がないため、髪をとかす櫛を持っていても役に立たない、という日常的な観察に基づくたとえ。正確な成立年は不明だが、江戸時代にはこの種の身近な職業・道具を用いたことわざ表現が広く用いられていた。

備考

「豚に真珠」「猫に小判」は価値を理解できない意も強いが、「坊主に櫛」は必要性・用途がない点を強調する。人に使うと失礼になり得る。

例文

  • 料理をしない兄に高級包丁を贈っても、坊主に櫛だ。
  • 車を持っていない人に洗車セットを渡すなんて、坊主に櫛ではないか。
  • 最新の画像編集ソフトを買ったが、パソコンを使えない祖父には坊主に櫛だった。
  • 雪の降らない地域で除雪機を売り込んでも、坊主に櫛のようなものだ。
  • あの部署には専門技術者がいないのに高価な測定器だけ導入しても、坊主に櫛だろう。

類義語

  • 猫に小判
  • 豚に真珠
  • 月夜に提灯
  • 無用の長物
  • 夏炉冬扇

対義語

  • 鬼に金棒
  • 虎に翼
  • 渡りに船
  • 干天の慈雨

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