器量は当座の花
読み方
きりょう は とうざ の はな意味
容貌の美しさは、その場では人目を引き、もてはやされるが、若さや時の流れとともに失われやすく、長続きする価値ではないということ。外見だけに頼らず、心・才覚・品性など内面的な価値を重んじるべきだという戒めとして用いられる。由来
成立年や初出は不詳。近世、特に江戸時代以降の俗諺と考えられる。「器量」は主に顔立ちや容貌のよさを指し、「当座」はその場限り・しばらくの間、「花」は一時的に人目を楽しませる美しさの比喩。花が咲いてもやがて散ることから、容貌の美は一時のものだという教訓になった。備考
古風な言い回しで、現代ではやや説教調に聞こえる。特に女性の容貌を評価する文脈で使われてきたため、相手や場面によっては失礼・性差別的に受け取られることがある。例文
- 彼女は美人だが、祖母は「器量は当座の花だから、思いやりを忘れてはいけない」と言った。
- 採用面接では見た目の印象も大切だが、器量は当座の花で、長く評価されるのは誠実さと能力だ。
- 若いころの美貌を自慢してばかりいる友人に、母は器量は当座の花だとたしなめた。
- 結婚相手を外見だけで選ぼうとする息子に、父は「器量は当座の花というだろう」と諭した。
- 華やかな人気はすぐ移ろう。器量は当座の花で、結局は人柄と努力が人を支える。
類義語
- 美人は三日で飽きる
- 色は思案の外
- 花の命は短い
- 皮相の美は長続きしない
- 見目は果報の基とは限らぬ
対義語
- 才色兼備
- 花も実もある
- 見目より心