器用は貧乏の隣
読み方
きよう は びんぼう の となり意味
何事もそつなくこなせる人は、頼まれ事が増えたり、一つの分野に専念できなかったりして、かえって大成せず貧しくなりがちだということ。多才さや器用さが必ずしも成功や豊かさに直結しない、という戒めを表す。由来
成立年や初出は不詳。江戸時代後期から明治期にかけて広まった俗諺と考えられる。「器用」な人は多方面に手を出し、専門性を深めにくいため「貧乏」と隣り合わせである、という見立てから生まれた表現。四字熟語の「器用貧乏」と同趣旨。備考
「器用貧乏」とほぼ同義。才能を皮肉る響きがあるため、人に直接言うと失礼になりやすい。多才さ自体を否定する語ではない。例文
- 彼はデザインも営業も経理もできるが、どれも本業になりきらず、まさに器用は貧乏の隣だ。
- 頼まれるままに雑用を引き受けていると、器用は貧乏の隣になりかねない。
- 多才なのは強みだが、専門を磨かなければ器用は貧乏の隣と言われてしまう。
- 彼女は何でも器用にこなすのに評価が分散して、器用は貧乏の隣を実感している。
- 独立するなら「あれもこれも」ではなく、まず軸を決めよう。器用は貧乏の隣だから。
類義語
- 器用貧乏
- 多芸は無芸
- 八細工七貧乏
- 器用は貧乏のもと
対義語
- 芸は身を助ける
- 一芸に秀でる
- 一意専心