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善人なおもて往生を遂ぐいわんや悪人をや

読み方

ぜんにん なおもて おうじょう を とぐ いわんや あくにん を や

意味

善人でさえ阿弥陀仏の本願によって極楽往生できるのだから、自力で善を積めないと自覚し、他力にすがる悪人はなおさら救われる、という浄土真宗の教え。悪事を肯定するのではなく、煩悩を抱えた凡夫こそ救いの対象だと説く。

由来

鎌倉時代後期の仏教書『歎異抄』第三条に見える親鸞の言葉「善人なほもて往生をとぐ、いはんや悪人をや」に由来する。親鸞の没後、弟子の唯円が聞書としてまとめたとされ、成立は13世紀末、1288年ごろともいわれるが確定していない。悪人正機説を端的に表す句として広まった。

備考

浄土真宗の代表的な一句。日常会話より宗教・文学・思想の文脈で用いられる。悪事をすればよいという意味ではない点に注意。

例文

  • 授業で『善人なおもて往生を遂ぐいわんや悪人をや』を読み、悪人正機説の逆説的な意味を学んだ。
  • 彼はこの言葉を、失敗した人こそ支援の手を必要としているという意味で引用した。
  • 『善人なおもて往生を遂ぐいわんや悪人をや』は、悪事を勧める教えではないと先生が強調した。
  • 自分の弱さを認めて救いを求める姿勢を説明するため、住職はこの句を取り上げた。
  • 会議では、余裕のある部署だけでなく困っている部署こそ助けるべきだとして、このことわざが比喩的に使われた。

類義語

  • 悪人正機
  • 悪人正機説
  • 他力本願
  • 弥陀の本願

対義語

  • 勧善懲悪
  • 善因善果・悪因悪果
  • 自業自得
  • 因果応報

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