善く騎る者は堕つ
読み方
よく のる もの は おつ意味
馬に乗るのが上手な人ほど、慣れや自信から油断して落馬することがあるという意味。転じて、あることに熟達している人ほど、その得意分野で慢心や不注意によって失敗しやすい、という戒め。由来
中国前漢時代、紀元前2世紀ごろに編まれた思想書『淮南子』説林訓の「善游者溺、善騎者堕」に由来する。日本では漢文訓読で「善く泳ぐ者は溺れ、善く騎る者は堕つ」と読まれ、教訓的なことわざとして伝わった。備考
文語的で硬い表現。日常会話では「河童の川流れ」「猿も木から落ちる」の方がよく使われる。主に慢心への戒めとして用いる。例文
- ベテランの運転手が慣れた道で事故を起こしたと聞き、善く騎る者は堕つだと思った。
- 彼はプログラミングが得意だからこそ確認を怠り、初歩的なミスをした。まさに善く騎る者は堕つである。
- 営業成績がよい人ほど基本を軽んじて失敗することがある。善く騎る者は堕つと心得たい。
- 大会常連の選手が油断して予選で敗れた。善く騎る者は堕つという言葉を思い出す。
- 慣れた作業ほど危険が潜む。善く騎る者は堕つというから、最後まで点検を怠らないようにしよう。
類義語
- 河童の川流れ
- 弘法にも筆の誤り
- 猿も木から落ちる
- 上手の手から水が漏る
- 善く泳ぐ者は溺る
対義語
- 失敗は成功のもと
- 習うより慣れよ
- 好きこそ物の上手なれ