善く戦う者は怒らず
読み方
よく たたかう もの は いからず意味
本当に戦いに巧みな者、また物事の対処に優れた者は、むやみに怒ったり感情に流されたりしないという意味。怒りは判断を鈍らせるため、強い人ほど冷静さを保ち、無用な争いを避けながら的確に行動する、という教え。由来
中国古典『老子』第68章の「善戦者不怒」に由来する。『老子』の成立時期は諸説あるが、一般には中国の戦国時代、紀元前4〜前3世紀ごろに編まれたとされる。日本では漢文訓読により「善く戦う者は怒らず」と読まれ、武勇や交渉、人生訓に関する格言・ことわざとして受容された。備考
「善く」は「よく」と読み、能力が高い・巧みである意。現代文では硬い表現で、日常会話より訓示・評論・武道やビジネスの文脈で使われやすい。例文
- 交渉の席で相手が挑発してきたが、部長は顔色一つ変えなかった。まさに善く戦う者は怒らずだ。
- 試合中に相手チームから激しく当たられても、彼は冷静にプレーを続けた。善く戦う者は怒らずという姿勢が勝利につながった。
- 部下の失敗に感情的に怒鳴るのではなく、原因を整理して指導する上司を見て、善く戦う者は怒らずだと思った。
- SNSで批判されてもすぐ反論せず、事実を示して丁寧に対応するのは、善く戦う者は怒らずの実践だ。
- 大事な場面ほど怒りに任せて動いてはいけない。善く戦う者は怒らずというように、まず冷静になるべきだ。
類義語
- 善く勝つ者は争わず
- 怒りは敵と思え
- 短気は損気
- 堪忍は一生の宝
対義語
- 売り言葉に買い言葉
- 血気にはやる
- 匹夫の勇
- 蛮勇