商人の空誓文
読み方
あきんど の そらせいもん意味
商人は品物を売るためなら、誇張したことや心にもない約束を平気で言うものだ、という意味。転じて、利益が絡む場面での大げさな宣伝文句や調子のよい誓いは、そのまま信用してはいけないという戒めとして使われる。由来
「空誓文」は、神仏に誓う形をとりながら実のない誓い、うその誓約のこと。商売で客を信用させるために大げさな口上や誓い文句を用いたことから生まれた表現とされる。成立時期や初出は不詳だが、近世、特に商業が発達した江戸時代ごろの商取引の感覚を背景に広まったと考えられる。備考
商人全体を悪く言う古風な表現なので、現代では比喩や冗談、批判的な文脈で用いるのが普通。実際の職業差別的な言い方にならないよう注意。例文
- 「絶対に赤字です」と店主は言うが、商人の空誓文と思って少し値段を調べてみた。
- 営業担当の『必ず儲かります』という言葉を、祖父は商人の空誓文だと言って信用しなかった。
- 閉店セールが毎月続いているのだから、あれは商人の空誓文に近い宣伝だろう。
- 口コミだけでなく契約書を確認しないと、商人の空誓文に乗せられて損をするかもしれない。
- 彼の売り込みはうまいが、商人の空誓文ということもあるので、条件を冷静に見極めたい。
類義語
- 商人の嘘は神もお許し
- 売り手の言葉は割り引いて聞け
- 口車に乗るな
対義語
- 正直は一生の宝
- 正直の頭に神宿る
- 正直は最善の策