商人の子は算盤の音で目を覚ます
読み方
あきんど の こ は そろばん の おと で め を さます意味
商家に生まれ育った子は、幼いころからそろばんの音や商売のやり取りに親しんでいるため、自然に商売の感覚や計算の勘を身につける、という意味。転じて、人は育った環境や家業の影響を強く受け、見聞きしてきたことを自然に覚えるものだというたとえ。由来
成立年は不詳。算盤が商売に欠かせない道具となり、商家で日常的に使われた江戸時代(17〜19世紀)の町人・商家の生活に由来すると考えられる。商人の家の子は朝から聞こえる算盤の音で目を覚ますほど商売に囲まれて育つ、という情景をたとえにしたことわざ。備考
「商人」はこのことわざでは「あきんど」と読むのが一般的。現代ではやや古風で、家業や育ちの影響を述べる場面に使う。決めつけに聞こえないよう注意。例文
- 老舗の呉服店で育った彼は、小学生のころから仕入れ値と売値の違いを気にしていた。商人の子は算盤の音で目を覚ますとはこのことだ。
- 彼女の経営感覚が鋭いのは、幼いころから家業の店番を手伝っていたからだろう。まさに商人の子は算盤の音で目を覚ますだ。
- 八百屋の息子である彼は、自然に原価計算を覚えていた。商人の子は算盤の音で目を覚ますというが、環境の力は大きい。
- 親が営む小さな商店で毎日お客さんとのやり取りを見ていた彼は、接客がとても上手だ。商人の子は算盤の音で目を覚ますというものだ。
- 創業家に生まれたからといって必ず商才があるわけではないが、商人の子は算盤の音で目を覚ますで、彼には商売の基本が自然に染みついている。
類義語
- 門前の小僧習わぬ経を読む
- 習うより慣れよ
- 氏より育ち
- 蛙の子は蛙
対義語
- 鳶が鷹を生む