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命に過ぎたる宝なし

読み方

いのち に すぎたる たから なし

意味

この世で命ほど大切なものはなく、財産・名誉・成功なども命があってこそ意味を持つ、という意味。危険を冒しすぎたり、無理をして健康を損ねたりしてまで何かを得ようとするべきではない、という戒めとして使われる。

由来

「過ぎたる」は「それを超える」の意で、「命を超える価値の宝はない」という素朴な比較表現から成ることわざ。特定の故事や作者は確認されておらず、初出年代も不詳。近世以前から庶民の教訓的な俚諺として広まったと考えられるが、正確な成立時期は不明。

備考

やや古風で教訓的な表現。危険回避や健康重視を説く場面で使う。「命あっての物種」より硬く、格言めいた響きがある。

例文

  • 大雨の中で川を渡ろうとした友人を、命に過ぎたる宝なしと言って引き止めた。
  • 高収入の仕事でも、毎日倒れそうになるほど働くのは考えものだ。命に過ぎたる宝なしだよ。
  • 登山の途中で天候が悪化したので、命に過ぎたる宝なしと判断して下山した。
  • 彼は会社の損失を一人で背負い込もうとしていたが、命に過ぎたる宝なしと周囲が休養を勧めた。
  • どんなに大切な試合でも、けがを押して出場する必要はない。命に過ぎたる宝なしというだろう。

類義語

  • 命あっての物種
  • 命は宝の宝
  • 身命に勝る宝なし
  • 死んで花実が咲くものか

対義語

  • 命より名を惜しむ
  • 虎穴に入らずんば虎子を得ず

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