呑舟の魚は枝流に遊ばず
読み方
どんしゅう の うお は しりゅう に あそばず意味
舟をのみ込むほどの大魚は、細い支流では遊ばないという意味。すぐれた人物や大きな才能を持つ者は、つまらない場所や小さな仕事にとどまらず、大きな舞台で力を発揮するものだ、というたとえ。由来
中国古典『列子』楊朱篇に見える「呑舟之魚、不游枝流」に由来する漢文訓読のことわざ。『列子』は戦国時代の思想家・列禦寇に仮託されるが、現行本の成立は魏晋期、3〜4世紀ごろとされる。日本では漢籍受容を通じて教養的表現として用いられた。備考
文語的・漢文調で、日常会話より文章や講演向き。人を高く評価する文脈で使うが、小さな仕事を軽んじる響きもあるため注意。例文
- 彼ほどの研究者が雑務だけで一日を終えるのは惜しい。呑舟の魚は枝流に遊ばずというものだ。
- 創業者は小さな成功に満足せず、海外市場へ挑んだ。まさに呑舟の魚は枝流に遊ばずである。
- あの選手は地方大会で目立つだけでは終わらないだろう。呑舟の魚は枝流に遊ばず、いずれ世界で戦うはずだ。
- 優秀な人材を単純作業に縛りつけておくのは、呑舟の魚は枝流に遊ばずという道理に反している。
- 彼女は安定した小さな役職を辞し、大きな改革に関わる道を選んだ。呑舟の魚は枝流に遊ばずと言える決断だった。
類義語
- 大魚は小池に棲まず
- 大器は小用に堪えず
- 大人物は小事に拘泥せず
- 鴻鵠高く飛びて汚池に集まらず
対義語
- 鶏口となるも牛後となるなかれ
- 能ある鷹は爪を隠す