名物に旨い物なし
読み方
めいぶつ に うまいもの なし意味
土地の名物・名産として評判になっている食べ物は、期待が大きいぶん、実際に食べるとそれほどおいしくないことが多い、という意味。宣伝や評判が先行し、実質が伴わないものを皮肉って言う場合にも使う。由来
正確な初出や作者は不明。江戸時代、街道旅行や寺社参詣が盛んになり、各地で「名物」と称する土産物や食べ物が売られるようになった。その評判と実際の味の落差を皮肉る言い回しとして広まったとされる。少なくとも江戸後期(18〜19世紀ごろ)には通用していたことわざと考えられる。備考
名産品をけなす表現なので、地元の人や作り手の前で使うと失礼になりやすい。現代では冗談や自嘲として使われることも多い。例文
- 観光地で有名な菓子を買ってみたが、正直ふつうの味で、名物に旨い物なしとはこのことだと思った。
- 名物に旨い物なしと言うけれど、この店の郷土料理は評判どおり本当においしかった。
- ガイドブックで大きく紹介されていた料理に期待しすぎたせいか、名物に旨い物なしという印象が残った。
- 部長は出張のたびに土産を買ってくるが、今回の名物は珍しいだけで、名物に旨い物なしだった。
- 名物に旨い物なしなどと言われないように、地元の商店街は商品の品質向上に力を入れている。
類義語
- 看板倒れ
- 名ばかり
- 評判倒れ
- 羊頭狗肉
- 名は体を表さず
対義語
- 名にし負う
- 看板に偽りなし
- 評判に違わぬ