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名正しからざれば則ち言順わず

読み方

な ただしからざれば すなわち げん したがわず

意味

物事の名称・肩書・立場などが実態や道理に合っていなければ、言葉や命令に筋が通らず、人々に受け入れられないということ。名分や定義を正しくすることが、政治・組織運営・議論の前提であるという教え。

由来

中国古典『論語』子路篇の「名不正、則言不順」に由来する。孔子が政治を行うならまず何をするかと問われ、「必ずや名を正さんか」と答えた文脈の一節。『論語』の成立は孔子没後、戦国時代前期〜中期ごろ(紀元前5〜3世紀ごろ)とされ、正確な年は不詳。

備考

漢文訓読調の硬い表現で、日常会話より論説・政治・組織論・学術的文脈で使われる。単なる人名の正誤ではなく、名称と実態・名分の一致を説く語。

例文

  • 肩書だけ部長で決裁権がないのでは、名正しからざれば則ち言順わずで、部下への指示も通りにくい。
  • この制度は「支援金」と呼ばれているが実態は貸付に近い。名正しからざれば則ち言順わずというように、まず名称を改めるべきだ。
  • 会社の理念と日々の評価基準が矛盾していては、名正しからざれば則ち言順わずで、社員は何を信じればよいか分からない。
  • 新しい部署の役割を曖昧にしたままでは、名正しからざれば則ち言順わずとなり、他部署との連携にも支障が出る。
  • 議論の前に用語の定義をそろえよう。名正しからざれば則ち言順わずで、同じ言葉を別の意味で使えば結論も乱れる。

類義語

  • 名実相伴わず
  • 名ばかりで実がない
  • 看板に偽りあり
  • 羊頭狗肉

対義語

  • 名実一致
  • 名実相応
  • 名実相伴う
  • 名は体を表す

このことわざに含まれる漢字

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