名を取るより得を取れ
読み方
なを とるより とくを とれ意味
名誉・評判・体面を得ようとして見栄を張るよりも、実際の利益や役に立つ成果を選ぶほうが賢明だという教え。理想や面子より実利を優先せよ、という現実的な処世訓。由来
成立年・初出は不詳。名誉や評判を表す「名」と、利益・実益を表す「得」を対比した表現で、商取引や町人の実利感覚が強まった近世、特に江戸時代(17〜19世紀)には広く用いられたと考えられる。備考
「得」は金銭だけでなく実益全般。実利優先を勧める言い方なので、名誉や義理を重んじる場面では冷淡・打算的に響くことがある。例文
- 今回はスポンサー名は出ないが報酬が大きい。名を取るより得を取れで、引き受けることにした。
- 肩書きにこだわるより、経験が積める部署を選ぼう。名を取るより得を取れだ。
- 有名企業の内定を自慢したかったが、待遇のよい地元企業にした。名を取るより得を取れという判断だ。
- 彼は表彰を辞退して、その代わり研究費の増額を求めた。まさに名を取るより得を取れだ。
- ブランド品を買うより機能のよい無名品を選ぶのは、名を取るより得を取れの考え方だ。
類義語
- 名を捨てて実を取る
- 名を取るより実を取れ
- 花より団子
- 名より実
- 虚名より実利
対義語
- 武士は食わねど高楊枝
- 命より名を惜しむ
- 名こそ惜しけれ