名は実の賓
読み方
な は じつ の ひん意味
名声や評判、肩書きなどの「名」は、それを支える実質・実力・内容があってこそ自然についてくるものだという意味。名ばかりを追い求めるのではなく、まず中身を充実させることが大切だ、という戒めとして用いられる。由来
中国の古典『荘子』逍遥遊篇に見える「名者実之賓也」に由来する。『荘子』は戦国時代、中国で紀元前4〜3世紀ごろに成立したとされるが、正確な成立年は不明。「名は実体に付随する客のようなもの」という思想が漢文訓読を通じて日本に入った。備考
やや硬く古典的な表現で、日常会話より文章・評論・訓話で用いられる。現代では「名より実」「実力が先」と言い換えると分かりやすい。例文
- 賞を取りたいなら、まず研究の質を高めるべきだ。名は実の賓というだろう。
- 会社の知名度ばかり気にしても仕方ない。名は実の賓で、良い商品があれば評判は後からついてくる。
- 彼は肩書きにこだわらず、地道に腕を磨いた。まさに名は実の賓を心得ている人だ。
- 新人作家のうちは宣伝より作品の完成度が大事だ。名は実の賓なのだから。
- 名門校の名前に甘えて努力を怠れば、名は実の賓どころか、評価を失うことになる。
類義語
- 名は実に従う
- 実あれば名あり
- 名実相伴う
- 名より実
- 名実一体
対義語
- 有名無実
- 名あって実なし
- 名実相伴わず
- 名存実亡
- 羊頭狗肉