名のない星は宵から出る
読み方
な の ない ほし は よい から でる意味
世間に名の知られていない者、実力や値打ちの乏しい者ほど、早くから人前に出たり、先に目立とうとして出しゃばったりするものだ、というたとえ。人を軽んじる響きが強く、批判的・皮肉な文脈で用いられる。由来
星を人間社会の人物に見立てた比喩表現。名のある星ではなく「名のない星」が宵の早い時刻から顔を出すように、取るに足りない者ほど先に出たがる、という発想から生まれた。正確な初出・成立年は不明だが、近世、少なくとも江戸時代以降の俚諺として伝わったとみられる。備考
相手を「名のない星」と見る辛辣な表現。現代ではやや古風で、直接人に向けると失礼になりやすい。文章・批評での皮肉に多い。例文
- まだ実績もないのに、彼は会議の冒頭から自分の案ばかり主張していた。名のない星は宵から出るとはこのことだ。
- 新人が主役を差し置いて取材に答えようとしたので、先輩は「名のない星は宵から出るにならないよう気をつけろ」とたしなめた。
- 小さな成功を大げさに宣伝する会社を見ると、名のない星は宵から出るという言葉を思い出す。
- 候補者の中で最も無名な人ほど、告示前から派手な演説を繰り返していた。まさに名のない星は宵から出るだ。
- 評価されたい気持ちは分かるが、実力を磨く前に目立とうとすると、名のない星は宵から出ると言われかねない。
類義語
- 空樽は音が高い
- 浅瀬に仇波
- 弱い犬ほどよく吠える
- 小人物ほど出しゃばる
対義語
- 栴檀は双葉より芳し
- 蛇は寸にして人を呑む
- 大器晩成