口の虎は身を破る
読み方
くち の とら は み を やぶる意味
不用意な発言や余計な言葉は、猛獣の虎のように危険で、結局は自分自身に災いを招くという意味。悪口、失言、秘密の漏えい、軽率な約束など、口から出た言葉が原因で身を滅ぼすことへの戒め。由来
正確な初出・成立年は不明。口から出る言葉を、人を傷つける猛獣の「虎」にたとえた比喩表現で、中国古典由来の「口は禍の門」「舌は身を斬る刀」と同系の戒めとされる。日本では江戸時代(17〜19世紀)頃には教訓的なことわざとして広く用いられていたと考えられる。備考
やや古風で教訓的な表現。日常会話では「口は災いの元」のほうが一般的だが、文章や説教調の文脈では効果的に使える。例文
- 同僚の悪口を軽い気持ちで言ったら本人に伝わってしまった。まさに口の虎は身を破るだ。
- 面接で前の会社の不満を話しすぎたせいで印象を悪くした。口の虎は身を破るという言葉を思い出した。
- SNSでは一言の失言が大きな問題になる。口の虎は身を破るのだから、投稿前に読み返すべきだ。
- 秘密を守れずに友人の信頼を失った彼に、先生は『口の虎は身を破る』と注意した。
- その場を盛り上げるつもりの冗談でも、人を傷つければ自分に返ってくる。口の虎は身を破るものだ。
類義語
- 口は災いの元
- 口は禍の門
- 舌は禍の根
- 雉も鳴かずば撃たれまい
- 物言えば唇寒し秋の風
対義語
- 沈黙は金
- 言わぬが花
- 雉も鳴かずば撃たれまい