口から出れば世間
読み方
くちから でれば せけん意味
いったん口に出して言ったことは、自分の手を離れて世間に広まり、秘密ではなくなってしまうという意味。うわさや内緒話は、軽々しく話すと取り返しがつかないので、発言には注意すべきだという戒め。由来
具体的な初出や成立年は不詳。近世以前からの口承的な言い回しとみられ、「口から出る」すなわち言葉として外に出た時点で、それは個人の内にとどまらず「世間」に知られるものになる、という経験則から生まれたことわざ。備考
秘密保持や発言への戒めとして使う。やや古風で、日常会話では「一度口にしたら広まる」に言い換えられることも多い。例文
- まだ発表前の人事だから、口から出れば世間と思って黙っておいたほうがいい。
- 友人にだけ話したつもりでも、口から出れば世間で、翌日にはクラス中が知っていた。
- 会社の新企画については、口から出れば世間だから、飲み会でも話題にしないよう注意された。
- 秘密を守る自信がないなら聞かないほうがいい。口から出れば世間というからね。
- 軽い冗談のつもりでも、口から出れば世間で、思わぬ誤解を招くことがある。
類義語
- 人の口に戸は立てられぬ
- 口は災いの元
- 口は禍の門
- 壁に耳あり障子に目あり
- 言わぬが花